登録から21年、走行距離15万km超のHE21S ラパンMターボのユーザー車検記録(軽自動車の継続ユーザー車検です)
ユーザー車検をするに至った経緯
某量販店で車検見積り&車検予約をしていましたが、予約当日の入庫時に運転席側(フロント右)のパワーウインドウが不動になりました。元々スイッチが怪しかったし、時間が経てば復活することもあったので、その時は様子を見てくださいと伝えてそのまま入庫。
その後、お店から電話があり「窓が動かず、スイッチとレギュレータ(モーター)交換が必要。原因はスイッチかもしれないが、時間的に一つずつ確認する余裕がなく、スイッチとレギュレータを同時に発注して両方交換したほうが確実」とのお話でした。ただ、純正部品を新品で注文するのでそれで9万円ぐらいかかってしまう…(連休前だったので部品店もあまり動けなさそうとのこと)。せっかく自前整備でお金を浮かそうとしてた努力が水泡に帰してしまうので、車検をキャンセルし、すぐにヤフオクとAmazonで中古部品を発注しました。この修理の詳細はまた別記事に。
その後、翌々日には中古スイッチが届いて無事に窓が動くようになりましたが、この時点で車検切れ3日前。発注時点では修理可能かも確実ではなかったので他のお店の予約は入れず、ユーザー車検の予約を入れておきました。修理が完了した時点で予約可能なお店は近所になく、ユーザー車検を受ける決意を固めて準備を開始しました。
ユーザー車検の流れ
大型バイクに乗っていた頃、バイクは毎回ユーザー車検を受けていたので何とかなるだろうとは思っていました。が、会場も違うし車の車検の流れも分かっていなかったので軽自動車検査協会のHPを見て流れを勉強しました。以下、ユーザー車検の手続きの大まかな流れになります。
- ユーザー車検の予約(事前)
- 書類の準備(事前)
- 自動車重量税の納付(当日)
- 自賠責保険の加入(当日)
- 手数料支払い(当日)
- 検査
- 新しい車検証とステッカーの発行
各ステップで必要な作業や書類を確認していきます(今回は、静岡事務所浜松支所に持ち込みました)。
予約
ユーザー車検と言っても、受けたい日に検査場にフラッと行って受けられるものではないことに注意しましょう。おそらく時間的に捌ける台数が決まっているんだろうと思います。旅行前に車検切れに気づき、アポ無しで慌てて受けに行った友人曰く「怒られたけどなんとかなった!」ということもあるようですが、迷惑がかかるので止めておきましょう。
予約は軽自動車検査協会の「軽自動車検査予約システム」から行います。初回はアカウント登録が必要なため、Gmailでも何でも良いのでメールアドレスが必要で、パスワードも設定します。一度登録すれば次回以降も同じように予約可能です。
1~4ラウンド(時間帯)があり、各ラウンドで時間が決まっているので注意。検査に不合格の場合、その日のうちに修正して当日再検査も可能なので、なるべく余裕を持った時間で予約したいところです。
書類の準備
事前に準備する書類は4種類で、車検証の原本、継続検査申請書、申請依頼書、点検整備記録簿 です。車検証は車に載せてあるのでよし、継続検査申請書は軽自動車検査協会のHPからダウンロードして印刷(検査当日に窓口でもらって記入してもOK)、申請依頼書は使用者以外の人が手続きする場合に必要で、今回は嫁名義の車を私が手続きするので用意しました。問題は点検整備記録簿ですが、これも検索すれば色々出てくるのでダウンロードして印刷して必要な部分を記入すればOK。
一応、点検整備記録簿は点検したことを示す書類なので、これに書かれている内容が理解できない人は止めておいた方が無難だと思う。その場合は勉強して頑張るか、車屋さんのプロの整備士にお願いしよう。点検整備記録簿の提示がない場合、その旨が自動車検査証備考欄に記録されるらしいが、どう記録されるかは未確認。
以下、使用した分解整備記録簿。過去に車屋さんでやってもらった記録があるので、それに倣って記入しました。
リアがドラムブレーキで、ブレーキシューの厚みを確認するのが大変…。
自動車重量税(軽)
軽自動車の重量税は大まかに3通り。
・登録から13年以内:6,600円
・13年経過~:8,200円
・18年経過~:8,800円
今回は21年経過しているので8,800円でした。重量が軽く(810kg)、燃費が良く(平均16.2km/L)、資源を大切にして長年大切に乗っているのに税金は高くなるんだなぁ、と思うとなんだかやるせないけども、まぁそれでも普通車に比べると安い。そもそも普通車の税金が高くて~…とかの行政への不満はここではやめておきます。
検査場の建物の中に窓口があるので、重量税納付書に記入して支払い、受け取った印紙を重量税納付書に貼り付けます。これも受付のときに提出します。
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
自賠責にも加入しないといけないので、重量税と同様に建物内の窓口で申し込みました。使用者の住所が現住所と違って「どうする?」となりましたが、現住所を優先して作成してもらいました。金額は毎年ちょいちょい変わる感じです。2024年2月下旬では17,540円でした。なぜか車検の検査手数料2,200円も同時に支払えたので、合計19,740円支払いました。
やりがちなミス
車検当日、「そこまで考えてなかった!」とか「そんなん知らんし!」となったことリスト。
- 自動車検査票の右端の余白に「予約番号」を記入する(知らなかった)
- 受付開始時間の前に、重量税と自賠責の支払いを済ませておくとスムーズ(そこまで考えてなかった)
むしろ先にやっておかないと、意外と時間が無くなる。 - 納税証明書は「軽JNKS」で令和5年1月から電子化されているので必要ない(知ってた)
検査
ここまででやっと必要書類が7種類揃った!(車検証、継続検査申請書、重量税納付書、自動車検査票、自賠責証明書、点検整備記録簿、申請依頼書)ので、受付に提出します。不備があれば教えてくれますが、優しいか無愛想かは担当者次第。今回は幸い優しい人だったので、「予約番号を記載するんよ」と親切に教えてくれました。また、「初めての場合は検査レーン見学して、内容把握したらいつでもGO」とのことだったので、まずは見学してみることに。
見学場所はテスト台の横あたりだったので、サイドスリップ検査、ブレーキ検査、ライト検査あたりがよく見えました。「なるほど、できらぁ!」と思ったので、早速車に乗り込み検査レーンへ。以下、各検査のハイライト。
- 外観検査
エンジン切って~、ボンネット開けて~、(車台番号など同一性確認)、閉めて~、窓開けて~閉めて~、ワイパー動かして~、ウインカー付けて~、ブレーキ踏んで~、など色んな操作をガチャガチャやります。正直ちょっと楽しい。もし嫁が受けに来てたらボンネットを開けられず終了してたのでは?窓をちゃんと直しておいて良かったと思った瞬間でした。 - 排ガス検査
ここではお姉さんが丁寧に教えてくれて(というかほぼやってくれて)何事もなく終了。検査後、記録器に検査票をガシャコンと入れます。 - サイドスリップ検査
アライメント検査らしい。テスト台に乗って指示通りに動かします。 - スピードメーター、ヘッドライト、ブレーキ検査
一番ドキドキした場所。ヘッドライトは最初不合格でしたが、すぐさま再検査で合格になってホッとしました。1回目と2回目で検査基準が違うのかも?ブレーキ検査では踏みが弱かったためやり直しがありました。検査後、ここでも記録器にガシャコンします。 - 下回り検査
リフトに載せられて下回りを確認されます。ハンドルを左右に切りきった状態で左右にグイグイします。最初は試験官の声が聞こえづらくてあたふたしました。
基本的に試験官の言う通りに動かせばOKなので、事前に手順を覚えておく必要はなく、そんなに緊張することもなかったです。あまりモタモタすると後ろに渋滞が発生するので、そうならないように心を落ち着けて受検しましょう。
車検証とステッカー発行
検査が終わった後、検査場を出てすぐの駐車場に車を停め、検査場出口付近の事務所で結果を受け取ります。全ての検査に合格している場合、ここで車検証とステッカーを受け取って終了となります(ここで「ホントに終わり?」と戸惑って受付の建物に戻ったりもしましたが、本当に終わりでした)。
車検証はいつの間にかA6サイズになっており、電子化のためのICタグが付いたものになりました。ただ、車検時の走行距離など色々と必要な情報を見るためのA4用紙も一緒に付いてきて「意味ないな」という感想を持ちました。どうせ小さくするなら、それ1枚を見て必要な情報がわかる&手続きのためのICタグも付いている、という物にすれば良いのに、なぜそうなったのか理解に苦しみます。。
費用まとめ
ユーザー車検をするにあたって、最低限かかった費用は以下の通り。
- 重量税:8,800円
- 自賠責:17,540円
- 検査料:2,200円
- 合計 28,540円
その他、整備にかかった費用もありますが、工具は今後も使えるし同じ故障はDIYで対応可能になったのでプライスレスとしましょう。
その他
もし不合格だったら、検査場近くのテスター屋さんに駆け込もうと思っていましたが、その必要もありませんでした。大きい費用が浮いた分、普段のメンテナンスをしっかりやろうと思います。
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